店長の新山です

こんにちは!北釧水産店長の新山かに子です。
このページでは私(店長新山)がなぜインターネットのお店を開くようになったか、 商品に対する思い入れなどを書いています。

ちょっと長い文章ですが、ご興味のある方、是非読んでみてくださいね(*^_^*)
魚屋の娘に生まれ育った私は市内の高校を卒業後、アパレル関係や一般事務などの仕事を経験した後、 23歳の時に家の家業(水産業)の事務を手伝う事になりました。


紆余曲折さまざまな事がありましたが、インターネットが普及され始めた1997年、 会計処理に初めてパソコンを導入する事になり、4月にパソコンを購入、それまでワープロしか触った事の無かった私は、 マウス操作がまったくできず、何度も何度もシステム屋さんに教えていただきました。

ソフトビートさん本当にありがとうございます。

それから何ヶ月かたったある日、テレビを見ていたら 古平のタラコ屋さんが

インターネットでタラコを販売しているというの見て (後にいろいろとお教えいただき、大変お世話になりました。尊敬しているお店屋さんの一つです。)

「これだ!!!」と直感しました。

実はインターネットを初める前、北釧水産は蟹の卸業だけしか行なっておらず前々から、 直接お客様の顔が見える商売をずっとしたいと思っていました。

しかしながら、紙媒体の通信販売ですと主に活かに(活きているかに)を扱っている当店では、 弊害も多くコストもかかるので、二の足を踏んでいました。

それが!

「インターネットだったら、とれたての新鮮な蟹を全国のお客様に、ダイレクトにお届けできる!」

そう思った私はその場にいた父に即、話をもちかけ、「売れるかどうかわからないけれど、やるだけやってみなさい」と 承諾してもらい、7月にはインターネット回線を引き、11月にお店を開店しました。

しかしながら、もともと機械、電気関係は大の苦手だった私は、 メールを1通送信するのにも2時間もかかってしまうような感じでしたが、 インターネットに関わる仕事をしているたくさんの方々にいろいろ教えていただき、助けていただきました。

その方々のおかげによりまして今の北釧水産があるのだと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

そこで学んだのは インターネットの世界はギブ&テイクではなく ギブ&ギブ&ギブの精神。

あるインターネットのショッピングモールの当時副社長さんがおっしゃっていた言葉です。

「なんていい言葉なんだろう!!!」

この言葉に深く深く感銘し、自分自身もそうありたいといつも心に刻んでいます。

その後だんだんとシステムも整い、かにだけではなく北海道でとれる旬の魚貝類や、 野菜くだものを扱うようになり、たくさんの皆様に支えられながら現在に至っています。

当店は蟹の専門店ですが、蟹は兄や弟が目で見て、身入れなどを手で触って仕入れてきた物だけを更に厳しい選別をし、 活きたまま、または絶妙な塩加減で茹でてお届けしています。

茹で加減はその蟹の種類や産地、季節によって違います。
一尾一尾選び抜いた蟹を一度にたくさん茹でる事によって、味に深みが増しまろやかになります。

煮物を煮る時は、分量が多い方が角がとれたまるみのある味になりますが、 蟹も同じように、1尾で茹でるよりも何尾か一緒に茹でる方が、塩の角がとれてまた蟹のダシがより出て身に含まれ、 おいしい蟹となります。(詳しくはこちらを見てくださいね。

蟹以外の旬の逸品も、ただ販売するだけではなく、生産者と消費者のかけはしになれるような販売の仕方としたいと思っています。
生産者の方々もただ売るだけではなく、こだわりをもって農作物や魚貝類などを作って らっしゃる方もたくさんいらっしゃいます。

厚岸で牡蠣を作っていらっしゃる中嶋さん(厚岸生まれの牡蠣、シングルシードの研究の第一任者です。)や、 幕別の妹尾さん(十勝で減農薬にこだわった作物をつくりながら農業技術指導や、ボランティアをされている方。)など、 これからもたくさんの出会いを大切にしながら、漁業者、農家の方々とともに安心で安全で そしておいしい北海道の旬の食材をたくさんご案内していきたいと思っています。

北海道に住んでいて北海道の物を食べている消費者であり、生活者である自分、そこから発信できる、 食に関する事(現在は販売という形態)で皆様と直接ふれあう事ができる、お声を聞く事ができる今の仕事は、 まさに天職だと思っています。

インターネットという媒体ですが、アナログ的でアットホームなお店、皆様にとりまして
「一番近い北海道でありたい」いつもそう思っています。

ちょっと堅い話になってしまいましたが、私は食べる事が大好き!
これからも北海道のおいしい素材をお届けしてまいりますので、どうぞ楽しみにしていてくださいね。